FXでよくある失敗のパターンとその回避法

FXについて調べていると、やはりその失敗談というものも多く見かけるものです。

ただ、FXの失敗談にはいくつかのパターンがあり、それぞれに回避法があります。

これからFXを始めるにあたって、よくある失敗パターンとその回避法をしっかりと押さえておきましょう。


 

自分の感覚のみで取引をする

よくある失敗パターンとしてまず挙げられるのが、自分の感覚のみで取引をするというものです。

FXも含めて投資というのは、基本的に根拠が必要です。

根拠のない自分の感覚のみで取引をしていると、失敗するリスクもどんどん高まっていきます。

ビギナーズラックで本当にたまたまた利益が得られるようなこともあるかもしれませんが、それが続くことはまずありません。

 

回避法(自分の感覚のみで取引をする)

「統計がよかった」など明確な根拠を持って、判断ができるようにしていきましょう。

そのためには、やはりFXについてしっかりと勉強をしていくことです。

 

取引ルールが決まっていない

FXの取引はルールを決めて、機械的におこなっていったほうがいいと言われています。

実際に機械のように感情を抜きにして、機械的に決まったルールに基づいて取引することによって失敗のリスクは回避できます。

ルールを決めていないとその時々の自分の感情にも振り回されるようになりますし、感情に振り回されるとほぼ確実に失敗すると考えたほうがいいでしょう。

 

回避法(取引ルールが決まっていない)

「損切りのラインはここ」「FXをする時間は1日のうちにこれだけ」「こういうタイミングでは絶対にポジションを決済する」といった簡単なルールでいいのでルールを設けて、そのルールにそって機械的な取引をおこなっていくようにしてください。

 

損切りができていない

FXの失敗で本当に多いのがこの損切りに関するものです。

損切りができていないと、損失がどんどん大きくなっていきます。

「もう少し粘れば値段が回復するかもしれない」と思ってしまう気持ちはよくわかるのですが、そこから値段が回復する可能性は思っている以上に低いのです。

 

回避法(損切りができていない)

損切りでの失敗を回避するためには、深追いしないことです。

早めに損切りをすれば、他の大きなチャンスにも巡り合える可能性があります。

事前の注文方法などを押さえながら、「このラインで損切りする」というルールを決めて、そのルールに基づいた取引をおこなっていきましょう。

 

ロスカットラインのことがよくわかっていない

FXにおいては証拠金維持率が一定以下になったら強制的にポジションを決済し、損失を確定させる強制ロスカットというシステムがあります。

これはトレーダーを守るためのシステムでもあるのですが、この強制ロスカットで失敗する方も多いです。

ロスカットのラインが証拠金維持率の何%の設定になっているのかよくわからないまま取引をしていると、失敗はさらに続くでしょう。

 

回避法(ロスカットラインのことがよくわかっていない)

ロスカットのラインはそれぞれのFX業者によって違ってきます。

取引をおこなっているFX業者のロスカットラインが証拠金維持率何%となっているのかをしっかりとチェックしておきましょう。

 

ハイレバレッジにこだわっている

レバレッジというのは資金効率を高めてくれるものなので、レバレッジが大きければ大きいほど少ない資金でもより大きな取引ができるようになります。

ただ、その分、リスクも大きくなってきます。

ハイレバレッジの取引にこだわると、失敗する可能性も高まります。

 

回避法(ハイレバレッジにこだわっている)

シンプルにハイレバレッジの取引にこだわらないことです。

最初のうちは入金した証拠金に対して少額で取引を始め、FXの感覚を徐々に掴むようにしましょう。

 

常にポジションを持ちたくなってしまう

いわゆる「ポジポジ病」と呼ばれるものです。

FXは常に値動きしていますので、ポジションを持っていないと「何かしらの大きなチャンスを逃しているのでは……」と不安な気持ちになってしまうのです。

その結果、必要もないのにポジションを持ってしまって、リスクを自ら大きくしてしまうのです。

これも典型的な失敗パターンです。

 

回避法(常にポジションを持ちたくなってしまう)

ポジションの保有はその根拠とルールに基づいておこなっていきましょう。

我慢することもFX取引では大切なことです。


 

いろいろな通貨ペアに手を出している

FXではいろいろな通貨ペアを取引することができるのですが、基本的にあれこれと手を出すのは望ましくありません。

というのも、その分、リスクが大きくなるからです。

特に、マイナーな通貨ペアだとよりリスクも大きくなり、失敗する可能性が高くなります。

 

回避法(いろいろな通貨ペアに手を出している)

基本的には取引する通貨ペアを決めてしまって、その通貨ペア以外には手を出さないようにしていきましょう。

 

ポジションを保有したまま放置してしまう

長期保有のほうが望ましいケースもありますが、そうでないのに放置してしまうとリスクがどんどん大きくなっていきます。

放置している間に損失がどんどん大きくなって、強制ロスカットという失敗も十分に起こり得ます。

 

回避法(ポジションを保有したまま放置してしまう)

ポジションを保有したら総資産額はもちろん、証拠金維持率なども1日に1回は確認するようにしてください。

最低でも11回です。

 

時間帯による相場の動きを理解していない

相場というのは常に動いているものですが、時間帯によってそれぞれ特徴があります。

動きが活発になる時間帯もあれば、逆に動きが穏やかになる時間帯もあります。

それを理解しないまま取引をしていると、やはり失敗する可能性のほうが高いです。

 

回避法(時間帯による相場の動きを理解していない)

世界の市場ごとに活発になる時間帯というのは違ってきます。

それをしっかりと把握して、その時間帯に合った取引をおこなっていきましょう。

 

お金を使いすぎてしまう

FXに使うお金はこれだけ」と決めていても、ついつい感情に流されてしまって必要以上にお金を使ってしまうこともあります。

ただし、FXは余裕資金で投資をおこなっていくべきものです。

FXにお金を使いすぎて生活が圧迫されるというのも失敗のひとつなのです。

 

回避法(お金を使いすぎてしまう)

シンプルに資金管理を徹底することです。

仮に使えるのが限られた資金でもそれ以上は使えないように自分なりの工夫をしましょう。